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「筍流し」?なにそれ?「流しソーメン」みたいなやつ?…季語です。 [天気関連]

テレビで筍を採って、料理している番組がやっていた。

若干時期は過ぎているよな?

と思いつつ、ちょっと調べてみる。


知ってたけど、忘れてたって知識って結構ある。

あ、そうそうってやつ。


例えば、筍って1週間くらいで1メートル以上の高さになるのだ。

「旬」っていうのは10日間くらいの「期間」のことだそうだ。

だから、「筍」って漢字になっているってことが言われたりする。


で、「筍」っていうのは夏の季語

俳句読まないから、

いつも「え?」

ってなっちゃうんだけど、

落ち着いて学校で習ったことを思い出してみると、

俳句でいうところの「季節」は、

現代の「季節」と若干ずれているのであった…


1月・2月・3月…春
4月・5月・6月…夏
7月・8月・9月…秋
10月・11月・12月…冬

というようにね。

まあ、冬はわからんでもないが

1月、2月のくそ寒い時期を「春」と呼ぶのも違和感があるし、

4月、5月を「夏」だというのも違うだろーって思う。

7月、8月を「秋」だと呼ぶことに対しては、

もうね、

江戸時代と現代とでは、


なんか地球の回転軸かなんかがずれちゃってるんじゃないの?


って気さえしてくるのだ。



「筍流し」というのは、「夏」の季語だそうだ。

つまり、今くらいの季節だな。

「流し」というのは雨の気配を含んだ「南風」のことで、

「筍流し」とは筍の生える頃に吹く南風のことのようだ。



「南風」というのも、「夏」の季語。

そりゃ、「南風」という文字を見るからに「夏」を感じさせるけれど、

俳句でいうところの「夏」は4,5,6月だからね。


沖縄では「南風」を「はえ」だとか「ぱいかじ」と読む。

沖縄で言うところの「南風」とは、

梅雨明けから7月初めころまで吹く南南西から吹く季節風のことだ。

(この時期は、台風の出現も少なく風も安定しているため、

昔の人たちはこの「南風」を利用して、北へと帆船渡航していたという。)


「南風」を「はえ」と読むのは沖縄だけかと思っていたら、

季語でも「はえ」とも読むらしいから

「はえ~」

と驚いた。


南風のうち、梅雨時に吹いて、湿気の多い風を黒南風(くろはえ)

梅雨明け、もしくは梅雨明け間近に吹く、爽やかな風を白南風(しろはえ)

…と呼ぶようだ。

だから沖縄で「南風」と呼ばれるものは、

季語で言うところの「白南風」なのかもしれない。


南風(みなみかぜ・みなみ・はえ)が使われている俳句

尻ふりて蛤ふむや南風 涼莵 
風の香も南に近し最上川 芭蕉
南風や化粧に洩れし耳の下 日野草城 



しかし、季語を調べていると

いやー、日本人って本当に風や天気なんかを

繊細に感じ取っていたんだなーと再確認した。

多すぎるよ、表現が。

日本の豊かな四季が、こういう日本人の感受性を育てたんだろうね。




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